菌床のキノコ発生について

菌床各種(特に菌糸ビン)キノコが出やすいとのご意見を頂きますが、当店の菌床は幼虫の成長のために菌糸の活性を高めるような添加剤の配合、培養条件で生産しています。菌糸の活性が強いということはキノコが出やすいということにつながります。キノコが出づらい商品も作ることは可能ですが、大きくする目的からは外れてしまいます。
またヒラタケ菌よりオオヒラタケ菌は高い温度でキノコが発生します。飼育時の温度はオオヒラタケ菌がキノコを出しやすい温度でもあります。

新外産AG1100ppは特にキノコが出やすいのですが、栄養価の高い添加剤を使用し、なおかつ通気のいいキャップと粗めの粒子により通気が保たれ、菌糸にとっての条件がよく、活性が強いです。使用していただければ、特に黒虫(特に国産オオクワ)などは幼虫の成長がいいのが良く分かると思います。これは菌糸の活性によるものだと考えています。
菌糸の活性に重点を置いていますのでどうしてもキノコは出やすくなります。菌糸の活性を高めつつキノコの発生を抑えられる菌床についても取り組んでいますが、現状の技術では困難です。

キノコが出やすい=菌糸が活性化している=大きくなるにつながると考えています。逆にキノコが出るということは菌糸が活性化している証拠だと考えて間違いないと思います。

キノコの発生を抑える方法
●恒温で使用した場合はキノコは出ませんが、通常は一定温度に保つことは難しいと思います。
●オオヒラタケ菌は15度〜20度くらいで温度が上下しますと特にキノコが出やすいです。高い温度である程度一定であればキノコは出づらいです。
●詰め替えの場合は硬詰めしてもらえればキノコの発生は少し抑えられますが、時間が経てばやはり出てきます。

当店としてはキノコが出やすい菌床を質の悪い菌床とは判断しておりません。もちろん扱いづらい面はありますが、菌糸の活性を高めたために起こることですのでご理解頂けたら幸いです。